ピエール中野さん


 
10代の頃、兄貴と組んでいたバンド(兄貴Vo、私Gt)で活動中、埼玉のライブハウスのイベントに招かれ、演奏したとき、中野さんと知りあった。
 
当時から手数足数が凄いと有名で、生でライブを見たときは圧倒された。一緒に出演した人たちのなかで群を抜いていた。
中野さんと友人と3人で埼玉の庄屋で呑んだのは今でも鮮明に覚えいる。中野さんはほとんど下ネタしか言ってなかった笑
 
そして、時間が流れ、中野さんを改めて知ったときにはものすごく遠い存在になっていた。「凛として時雨」の音楽は知っていた。強烈だった。そのドラマーがあの中野さんだと一致するのに時間がかかった。ドラムマガジンの表紙から、こちらを睨んでくる目は、埼玉の居酒屋で、時々鋭い目をしていた中野さんと同じだった。
近くにいた存在が遠い存在になり、未だ何にもなれていない自分……、そんなことを考えても仕方ないことだし、恐れ多いことはわかっていたけど……、正直、悔しかった。
そのときの悔しさと「凛として時雨」の音楽をはじめて聴いた時の衝撃を、中野さんのために作ったTシャツに詰め込んだ。