沈み逝くもの RSS



西武池袋本店POPUPを終えて

  先週、西武池袋本店POPUP「蛾と蝶」無事終了いたしました。   ここまで来ることができたのは、声をかけて頂いた西武池袋本店の担当の方、画家TANAKA AZUSAさん、新作を急いでくださった縫製工場の方々、そして何より沈みを応援してくださっている皆様のおかげです。   西武池袋本店様から声をかけていただいたとき、僕たち沈みが歴史あるデパートで一体何ができるだろう、デパートという舞台にあわせていろいろ工夫すべきなのではないか、などあれこれ考えました。しかしメンバーが導き出した結論は「舞台がどこであろうと沈みは沈みの世界観を徹底して表現するべきだ」というものでした。 西武本店のスタッフの方々から「一週間の展示で床を貼るのはめったにいない、コストや手間を考えてもあまりおすすめできない」とアドバイスいただきましたが、やはり今回のテーマである「蛾と蝶」を表現するには床を黒くすることは絶対に必要でした。元々白い床には黒いマットを敷き、白い柱には青に染めた布を貼りました。フライヤーや紹介のポップもスタッフ総出で細部まで作り込みました。 結果、多くのお客様に足を止めていただき、たくさんの素晴らしい出会いがありました。   僕もスタッフも「沈みの世界を細部まで表現したい」という思いを光にして、時間も忘れ、夢中で走りまわりました。 まるで蛾や蝶が外灯の光に吸い寄せられるように。  

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沈み|shizumi SS

  前回、AWで発表したジャケット『翼の跡』は僕の中で強く沈み|shizumiの核になるものだと感じました。 激しさを内に秘めた美しいシルエット。 だからこそ、多くの方に手にとってほしいと思い『風をみたもの』が生まれました。 春夏に着れるように裏地をなくし、通気性の良いコットンを使用、型は『翼の跡』とほぼ同じですが春夏はインナーが薄くなることを考えウエストを絞っております。バックには沈みらしい風をイメージしたペイントをプリント。 そしてワンピース。 沈みは元々、染めから始まったブランドです。染めを美しく見せるにはやはりワンピースだと思い、今回も丁寧に作りました。 白生地から染めた『真昼の砂』はイメージした通り、大理石のような美しい染めあがりとなりました。トップはシンプルに、スカート部分は沈みの世界観を表現すべく、シルエットに拘りました。独特のドレープ感には満足しています。 夜がささやくは『夜のワンピースシリーズ』として、沈みの象徴的な青を使っています。 SSでは多くの方に手にとって頂けるように品質は下げず、なるべく提供価格を抑えるようにしました。 このご時世で色々なことが変化し、出かける機会も減りファッションにお金をかける方も少なくなったかもしれません。 だからこそ服を作る者として、『沈み|shizumi』を着て”出かけたい””テンションが上がる”など少しでも明るい気持ちになれるような作品を作りたいと心がけております。   今回もDMにて分割相談を承ります。 沈み|shizumiはいつでも皆様をお待ちしております。  

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沈み|shizumi AWへの想い

  今回の作品について僕の中で大きなテーマになったのは「自分がやりたいことを実現する」と言うものでした。   ジャケット「翼の跡」は2年前から構成を練っていた作品で兄と「こんなのがあったらいいよな」と話していたのを覚えています。 生地もアウターとして使えるよう上質なウールを選びました。 その分、価格も高くなってしまいましたが、僕はやりたかった作品に妥協などしたくはありませんでした。 高くなってしまうから、安い生地を使おうとか、裏地はなくそうとか、絶対にそんなことはしたくなった。 今まで沈み作品をご購入いただいたことのあるお客様はびっくりしたと思います。 断言しますが、何年もずっと使える作品であることは間違いないです。   そして初のワンピースです。 ウィメンズを出すのは初めてとなります。もう語り尽くせない拘りが詰まっています。襟、カフス、そして初ワンピースの大きな特徴は裾がアシンメトリーというところです。そして長くなっている丈のドレープ感にはかなり拘りました。 そして染め。 ワンピース「夜がゆれる」は生地の状態から染めて縫製しております。 後から染めてしまうと生地や糸への負荷が大きくなってしまうためです。生地のサテンはコットンとシルクですがそんなに強い生地でもありません。柔らかく上品な素材のため、先に染めるカタチになりました。(これが本当に大変だった……)   そしてモデルは帆乃花さんを起用させていただきました。写真を拝見して、力強い瞳と凛とした立ち姿から沈みのイメージにぴったりだと思い、声をかけさせていただきました。実際お会いするととても笑う方で、ひとつひとつとても丁寧で優しいのですが、カメラの前に立ち少し首を曲げただけで圧倒的なエネルギーを放ち、本当にお願いしてよかったと思いました。   そして沈み初となる映像作品。 こちらはSTUDIO IKKI様に制作していただきました。見てくれた人は分かると思いますが、本当に素晴らしい作品です。 沈みのこだわりを見事に映像化してくれています。 作っていただいた音楽はクールでありながら華やかさがあり、今回の作品群にぴったりでした。 最初にラフ(試作みたいなもの)を観ただけでワクワクしたもの覚えています。   沈み|shizumi AWには僕のやりたかったことがたくさん詰まっています。 もちろん、これら全ては沈みメンバーをはじめ、多くの関係者、そしてお客様ひとりひとりのおかげです。何年も前から買い続けてくれている方もいます。最近知ってたくさん買ってくれている方もいます。 本当にありがとうございます。 沈みは皆さんと成長し、新しい景色を見たいと思っています。 これからもよろしくお願いします。   さぁ注文受付が残り時間わずか! 滑り込みお待ちしてます!  

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ピエール中野さん

  10代の頃、兄貴と組んでいたバンド(兄貴Vo、私Gt)で活動中、埼玉のライブハウスのイベントに招かれ、演奏したとき、中野さんと知りあった。   当時から手数足数が凄いと有名で、生でライブを見たときは圧倒された。一緒に出演した人たちのなかで群を抜いていた。 中野さんと友人と3人で埼玉の庄屋で呑んだのは今でも鮮明に覚えいる。中野さんはほとんど下ネタしか言ってなかった笑   そして、時間が流れ、中野さんを改めて知ったときにはものすごく遠い存在になっていた。「凛として時雨」の音楽は知っていた。強烈だった。そのドラマーがあの中野さんだと一致するのに時間がかかった。ドラムマガジンの表紙から、こちらを睨んでくる目は、埼玉の居酒屋で、時々鋭い目をしていた中野さんと同じだった。 近くにいた存在が遠い存在になり、未だ何にもなれていない自分……、そんなことを考えても仕方ないことだし、恐れ多いことはわかっていたけど……、正直、悔しかった。 そのときの悔しさと「凛として時雨」の音楽をはじめて聴いた時の衝撃を、中野さんのために作ったTシャツに詰め込んだ。

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こだわり

  沈みオリジナルシャツは男女共にゆったりと着てもらえるように、シルエットを調整しデザインしました。生地は春夏には軽く羽織れるよう、秋冬にはインナーとして活躍できるよう、柔らかい綿を使用しています。 丈はフロントとバックで長さを変え、下に染めTシャツを着ていただくとフロント下部からTシャツの色がのぞくように作られています。過去発表したペイントTシャツや染めTシャツとぜひあわせて着用ください。 一番こだわったのはシャツ側面のスリットです。ポケットに手を入れやすいようスリットの長さ形にはこだわりました。 元々は染めシャツ「沈み」とパンツ「静み」のみの発表予定だったのが「染めシャツに沈みのもう一つの特徴のペイントを入れるべきだ!」と兄から言われ(僕はペイントなしで行く予定でした)散々ケンカし、結果ペイントシャツを一枚作成して、シャツ計2種類の発表となりました。ペイントシャツも自信作でございます! 注文受付期間も残り少なくなってきました。 まだまだご注文お待ちしております!!

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