今回の作品について僕の中で大きなテーマになったのは「自分がやりたいことを実現する」と言うものでした。
ジャケット「翼の跡」は2年前から構成を練っていた作品で兄と「こんなのがあったらいいよな」と話していたのを覚えています。
生地もアウターとして使えるよう上質なウールを選びました。
その分、価格も高くなってしまいましたが、僕はやりたかった作品に妥協などしたくはありませんでした。
高くなってしまうから、安い生地を使おうとか、裏地はなくそうとか、絶対にそんなことはしたくなった。
今まで沈み作品をご購入いただいたことのあるお客様はびっくりしたと思います。
断言しますが、何年もずっと使える作品であることは間違いないです。
そして初のワンピースです。
ウィメンズを出すのは初めてとなります。もう語り尽くせない拘りが詰まっています。襟、カフス、そして初ワンピースの大きな特徴は裾がアシンメトリーというところです。そして長くなっている丈のドレープ感にはかなり拘りました。
そして染め。
ワンピース「夜がゆれる」は生地の状態から染めて縫製しております。
後から染めてしまうと生地や糸への負荷が大きくなってしまうためです。生地のサテンはコットンとシルクですがそんなに強い生地でもありません。柔らかく上品な素材のため、先に染めるカタチになりました。(これが本当に大変だった……)
そしてモデルは帆乃花さんを起用させていただきました。写真を拝見して、力強い瞳と凛とした立ち姿から沈みのイメージにぴったりだと思い、声をかけさせていただきました。実際お会いするととても笑う方で、ひとつひとつとても丁寧で優しいのですが、カメラの前に立ち少し首を曲げただけで圧倒的なエネルギーを放ち、本当にお願いしてよかったと思いました。
そして沈み初となる映像作品。
こちらはSTUDIO IKKI様に制作していただきました。見てくれた人は分かると思いますが、本当に素晴らしい作品です。
沈みのこだわりを見事に映像化してくれています。
作っていただいた音楽はクールでありながら華やかさがあり、今回の作品群にぴったりでした。
最初にラフ(試作みたいなもの)を観ただけでワクワクしたもの覚えています。
沈み|shizumi AWには僕のやりたかったことがたくさん詰まっています。
もちろん、これら全ては沈みメンバーをはじめ、多くの関係者、そしてお客様ひとりひとりのおかげです。何年も前から買い続けてくれている方もいます。最近知ってたくさん買ってくれている方もいます。
本当にありがとうございます。
沈みは皆さんと成長し、新しい景色を見たいと思っています。
これからもよろしくお願いします。
さぁ注文受付が残り時間わずか!
滑り込みお待ちしてます!
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10代の頃、兄貴と組んでいたバンド(兄貴Vo、私Gt)で活動中、埼玉のライブハウスのイベントに招かれ、演奏したとき、中野さんと知りあった。
当時から手数足数が凄いと有名で、生でライブを見たときは圧倒された。一緒に出演した人たちのなかで群を抜いていた。
中野さんと友人と3人で埼玉の庄屋で呑んだのは今でも鮮明に覚えいる。中野さんはほとんど下ネタしか言ってなかった笑
そして、時間が流れ、中野さんを改めて知ったときにはものすごく遠い存在になっていた。「凛として時雨」の音楽は知っていた。強烈だった。そのドラマーがあの中野さんだと一致するのに時間がかかった。ドラムマガジンの表紙から、こちらを睨んでくる目は、埼玉の居酒屋で、時々鋭い目をしていた中野さんと同じだった。
近くにいた存在が遠い存在になり、未だ何にもなれていない自分……、そんなことを考えても仕方ないことだし、恐れ多いことはわかっていたけど……、正直、悔しかった。
そのときの悔しさと「凛として時雨」の音楽をはじめて聴いた時の衝撃を、中野さんのために作ったTシャツに詰め込んだ。
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沈みオリジナルシャツは男女共にゆったりと着てもらえるように、シルエットを調整しデザインしました。生地は春夏には軽く羽織れるよう、秋冬にはインナーとして活躍できるよう、柔らかい綿を使用しています。
丈はフロントとバックで長さを変え、下に染めTシャツを着ていただくとフロント下部からTシャツの色がのぞくように作られています。過去発表したペイントTシャツや染めTシャツとぜひあわせて着用ください。
一番こだわったのはシャツ側面のスリットです。ポケットに手を入れやすいようスリットの長さ形にはこだわりました。
元々は染めシャツ「沈み」とパンツ「静み」のみの発表予定だったのが「染めシャツに沈みのもう一つの特徴のペイントを入れるべきだ!」と兄から言われ(僕はペイントなしで行く予定でした)散々ケンカし、結果ペイントシャツを一枚作成して、シャツ計2種類の発表となりました。ペイントシャツも自信作でございます!
注文受付期間も残り少なくなってきました。
まだまだご注文お待ちしております!!
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みなさま、明けましておめでとうございます。
2019年は嬉野市とのお茶染め企画や夏コレクション、そしてメインラインとは別に「沈み|Noah’s Arc」「沈み | VINTAGE」「沈み|REBORN」の発表など、挑戦の年でした。
たくさんの方と出会い、支えられ、ここまで来ることができました。まだまだ沈みは成長していきたいと思います。
2020年のあらたな発表作品もすでに進んでおります。
僕たちの新たなメッセージを、今年もたくさんお届けしたいと思います。
今年も「沈み | shizumi 」をよろしくお願い致します。
2020年1月の朝に
代表 伊豆味俊
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誰かの真似をするというのは大事だと思う。
あんな風になりたいなど始めるきっかけなんてなんでもいい。だけど同じことをしても全く同じにはならない。もし同じになってしまうなら「その人らしさ」が、まだ上手く育っていないんだと思う。おんなじものを身につけて、おんなじ髪型をしていても、目立つ人は目立つ。それは生まれ持った容姿とか、そういうことではなく、自分の中にあるもののあらわれだと思う。
そこを鍛えるためにまた真似て、失敗して、また真似て、驚嘆して、嫉妬して、また真似て、傷ついて。
どんなに真似ても出てしまう「自分らしさ」に嫌気がさし、消してしまいたいと願うほど、呪われたなら、何を真似てももう自分しか出てこない。
僕の作品を真似してもらえるような、そんな強烈な作品を沈み【shizumi】で生み出していきたいと思う。
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