沈み逝くもの RSS



まだら

  染めものをはじめたころ、理想の色に近づけよう何度もできあがったものを捨てた。何度も繰り返すうちに、僕は色だけでなく別のものにも魅せられてるのに気づいた。 それは「まだら」だ。 ふつう染めものはなるべく色が均一になるようにする。 でも、僕は、コントロールできない「まだら」の美しさにどんどん惹かれていった。同じ工程でも一枚一枚全く違う。 ただ、ここに、この手に、この一枚にしか宿らない色や柄、そして「まだら」がある。 美しい「まだら」が現れるたびに、僕はハッとする。 何度も驚かされる。 だから染めはやめられない。

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テーマ

  「沈み」の作品郡に関してはほとんど情報を開示していません。   何を表現しようとしているのか、どういうものからヒントを得たのか、何がきっかけでその作品をつくりはじめたのか……。ヒントとなるのは作品名くらいでしょう。 もちろん僕はある程度までは把握できている。でもどうしても言語化できない部分がある。 それを大事にしたい。 デザイン、作品名、撮影場所、写真、全てがメッセージです。   一方で、それを着て感じとるのはその人であって、その人が観て、着て、感じて、考えてくれればいい。 それぞれの、その時々の、答えがある。それでいい。 何度も着たら色褪せていくかもしれません。だけど、そこにはまた新たな感じ方が待っている。 「沈み」はお客さんが着て、感じて、初めて完成するものです。   あなたと共に「沈み」がありますように。

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沈み逝くもの

  こんばんは。 アパレルブランド「沈み」代表のイズミシュンです。   この度Blog「沈み逝くもの」を立ち上げましたのは、ブランドの成長とともに、色々な方とお話しする機会が増え、「沈み」のはじまりを尋ねられることが多くなったからです。ブランド発起の経緯、製作、これからのこと、悲喜こもごも、様々伝えていけたらと思います。   【バンドマンだったあなたがなぜアパレルブランドを立ち上げたのか?】 僕はずっとバンド活動をしていました。毎週スタジオに入り、月に何本かライブをして、レコーディングをし、CDをリリース、そしてツアーを組んで各地をまわっておりました。売れていたわけではないですが楽しい日々でした。 バンドマンとして音楽や機材ももちろん大切ですが、衣装にいつも悩んでいました。あるときSNSで発見したブランドに衝撃を受けました。自分の纏いたいものを纏う。そこに渦巻く色のひとつひとつが、まるで音楽のように自由に布を染めていました。さっそく購入しようと思いましたが「注文から3ヶ月後に発送」とあります。3ヶ月待つなら、ここで生まれた感情を、今そのまま、自分で布の上に描けばいいんじゃないのか? 僕は真っ白な無地のTシャツにアクリル絵具で夢中に描き出しました。これが「沈み」の始まりです。 最初の作品群はとても商品にはならない汚れた染みのようなものばかりでしたが、あのときの色を染めていく度に生まれる感情は、今でも鮮明に覚えています。   「感情を描きたい」 それは今でも大切にしています。   「沈み」というブランドがあなたの感情を映す鏡となり、あなたの感情に寄り添うものとなりますように。

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